劇場版 きのう何食べた?

仕事で冒頭は少し間に合わず、もう京都に着いてケンジがきゃいきゃいしている所からだった。
西島さんも内野さんも演技が上手くて、お二人ともヒロインっぷりが素晴らしかった。
女性が強く描かれる近年、男性も可愛く描かれるようになっても良いではないか!俳優さんも男性女性問わず可愛くも強くも演じられるようになる必要があるんだなと思った。
ケンジじゃない内野さんの話す姿を拝見すると役者とはここまで変われるものなのかと感動してしまう。
人が生きていく中でやっぱり人間関係ってのは切りたくても切り離せないもので、そこにはいろんな問題が常に発生してくる。
性別がどうであれ、根本の問題はそんなことは関係なく個人としてその人をどう見ているか、どう受け止めているかなんだろうなと、この映画を観て思った。
子供のパートナーが同性であることが受け止められないことも、では異性であれば問題はなくなるのかと思えばボス弁の嫁姑関係を聞くとそうでもない。
価値観が目まぐるしく変化している今だから、理想と現実にみな追いつけないのだろうと思う。
私も王道路線を生きる人間だと思って過ごしてきたけど、30代に入ってからどうやらそうではない人間なんだと現実と向き合ってきた。
こうなりたかった訳ではないけど、選んだのは自分だし後悔はない。ただ、自分がこういう人間だと早いうちに分かっていたら、周囲と自分を比べて必要以上に卑屈にならずに済んだのに...と恨めしく思ってしまう。誰にも分からないことだから仕方ないんだろうけどね。