ざわざわさせてくるCM

ここ最近のCMがざわざわさせてくる。

 

 

Dior

最初に思ったのがDiorのCMだ。
ナタリーポートマンのセリフに「証明して!」と字幕がついてるアレだ。
そういうハイブランドだからそれくらい強気の主張があるのはイイけど、あれをたまたま見てしまった庶民の気持ちを考えてほしい。

友達も少なく人間関係に不安を感じている独身女が見せられてるのは
男「愛してる」からの 女「証明して!」ですよ。
なんつー異次元のやり取りだよ。
そりゃナタリーポートマンは可愛いから、あれを言ってもいいけどブランドとしてああいう主張をしてるっていうのを世の中の女性に広めるってのはどういうつもりなんだろうと、別次元の庶民は思うわけですよ。
なんか溶け込めないウィルスをばらまかれた気分で「なんだこれは!?」でした。
すごくたくさんあのCMが流れてる期間があって、運悪く出くわしてしまった時に毎回ざわざわしていた。このざわざわはなんだろうと思って画面を凝視したこともあるけど、明確な答えは出なかった。

Diorというブランドの主張をなんとなく受け取ったわたしは、Diorと自分は相容れないというのがよくわかりました。(そもそも接点が何一つないんですけどね)
世の中の女性にあのCMみたいな意識が深層心理に入り込んでしまったら、わたしは世の中に出ていくのが怖くて引きこもってしまいそうだ。

 


Google

最近よくみるのが「OK Google」だ。
日常の中にグーグルエコーが蔓延っていて、なんて便利!っていうCMだ。
これは何種類もあるけど、どのCMもざわざわさせてくる。
というかGoogleのCMはどれもざわざわさせてくる。

いつか、音声認識ツールが入ってくるのも分かってるし便利になるのも分かる。でもでも、ざわざわするんだよ~!
出てくるシーンがどれもこれも(わたしから見ると)意識高め集団なんだよ。
もしかしたらグーグルエコーよりもあの意識高めの感じにざわざわしているのかもしれない。
グーグルに「アレして、コレして!」と色々命令口調で指示しておきながら、お礼も言わないところがコミュニケーションツールの欠如を感じてざわついているのかもしれない。
唯一いいなと思ったのが最近のCMで安藤サクラ柄本佑夫妻のシーンはとても微笑ましく見られた。
安藤サクラさんの「テレビつけてくーださい」は超超かわいかった。あんな嫁ほしい。柄本佑うらやましい!とまで思ったほどだ。
安藤サクラさんはGoogleにも丁寧語でお願いしてるではないか。
Google CMのあの命令口調の偉そうな感じは、あれを使ったら自分も性格が悪くなりそうな気がして嫌厭する。
やっぱり機械にお願いするにしても、言葉を使っているんだからコミュニケーションなんだよ。なのに命令口調っていうのは好感がもてない。
Googleに偉そうにしているとそのうち普通の人間関係にもきっとそういうのが現れてくるんじゃないかな。

 


とりあえず2つあげてみましたが、両方とも我が強すぎてざわざわするってことがわかりました。
こういうCMばかりになったら、とりあえずわたしにとってはネガティブキャンペーンということで購買意欲は落ちます。

まあ、そういうブランドさんはわたしごときなんぞ眼中にないでしょうから痛くもないけど、不快に思う人間もいるので、できればそういうのが好きな人達だけで共有してほしいなとは思います。